足利まちなか歩き 足利学校 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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足利は、北に日光・足尾から連なる山々 織姫山両崖山、南に足尾から流れる渡良瀬川と、自然と一体化したまちなかに多くの史跡や寺社が点在しています。

その中心市街地の中に、足利のシンボルともいえる日本最古の学校である足利学校、足利氏の菩提寺である鑁阿寺(ばんなじ。以下、ばん阿寺)があります。

まち歩きをしながら、これらの史跡を訪れてみます。 
太平記館駐車場をスタートに、足利学校、ばん阿寺を訪れ、織姫神社に向かうコースです。
クルマでなく、歩き、ならではの、発見があります。

クルマは、足利学校のそばの太平記館駐車場におきます。   >> まちなかあるきマップは、こちらから。


今回のメインの足利学校の創建については、諸説があり、明確となっていません。

天文19年(1550)にフランシスコ・ザビエルが「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と、世界に紹介した文章は有名です。
明治5年に廃校となりましたが、その精神は、現代の「足利5S学校」といった企業のひとづくりにも活かされています。

足利学校マップ  >> マウスで場所をクリックすると画像を表示します。
足利学校マップ - マウスで場所をクリックすると画像を表示します。



太平記館駐車場

昭和通り(国道293号)に面した、バスも停まれる広い駐車場です。

しかし、駐車場北の東西の道路に入り口があるため、国道沿いからは入ることができなく、国道を南から来た場合は、右折できません。
ひとつ手前の道路を右折し、駐車場を反時計周りに周回して入り口に向かいます。

ここから、スタートです。太平記館には、トイレや観光案内があり、また足利の土産物が販売されています。

写真は、足利学校のお堀沿いから、太平記館を写しています。
クルマは、こちら側(北側)からは左折して入ることはできますが、向こう側(南側)からは右折できません。

太平記館駐車場
足利学校のお堀と茅葺屋根

お堀のカルガモ

足利学校 裏門

足利学校のお堀

太平記館の前の歩道橋で国道を渡ると、
足利学校の萱葺き屋根が土塁越しに見えます。

このあたりから、ばん阿寺まで石畳の道が続きます。



お堀に沿って、学校の入り口に向かいます。
お堀には、カルガモが気持ちよさそうに浮かんでいます。

入徳門

足利学校に入るには、いったん人家の脇を左に折れ、
通りに出たら、右に折れると、入徳門のところに出ます。

入徳門は、寛文8年(1668)の創建です。

石畳の道に植えられた松と小さな門が絶妙のバランスです。
先人たちもこの門をくぐって、勉学にいそしんだのでしょう。

入徳門
学校門

孔子像

学校門

門をくぐると、さらに先にもうひとつ門があります。
学校門です。こちらの門も入徳門と同年代の創建です。
足利学校のシンボルともいえる風景です。

左手に孔子像が建っています。

右手の事務所で拝観料(\400)を払って、入場します。

足利学校の創建については、いろいろな説があり、現在不明となっています。
しかし、その歴史は、室町時代から明らかになっています。
とくに16世紀初頭には、生徒数3000人を数え、フランシスコ・ザビエルによって海外にも紹介されています。

  開館時間 午前9:00-午後4:30(4月〜9月)
       午前9:00-午後4:00(10月〜3月)
  休館日  第3月曜日、12/29〜31、1/1〜3

  入館料  一般 \400、高校生 \210、中学生以下・障害者無料

遺跡図書館

学校門を入ると、左手の木立の中に遺跡図書館があります。
学校が廃校になった後、明治36年(1903)に図書館が開設されました。
現在の建物は、大正4年のものです。

筆者が学生のころ、いまの県立図書館がなかったころは、ここに本を仮に行ったり、夏休みは緑陰図書館となっていた、懐かしい場所です。

遺跡図書館
杏壇門

杏壇門

正面の門が杏壇門です。
この門も先の門と同年代の創建です。

門の名前は、孔子が弟子に教えた場所に
杏の木が植えられたことに由来します。

孔子廟

門をくぐると、大きな瓦屋根が見事な孔子廟です。
創建は、門と同年代。

中国明朝の時代の聖廟を模して創られました。
現存する孔子廟としては、日本最古のものだそうです。

孔子廟の中には、孔子像等が祀られています。

毎年11月23日に、「釋奠」(せきてん)がここで行われます。
「釋奠」は、儒学の祖である孔子と弟子をまつる儀式です。
足利学校のほか、湯島聖堂や関谷学校でも行われます。

孔子廟
字降り松

字降り松

門を出ると、正面には有名な字降り松(かなふりまつ)があります。

読めない字や判らない言葉を紙に書いて、この松の枝に結んでおくと、翌日には、その読みや意味が書かれていたことから、この名前がつきました。

当然、当時の木ではなく、何代目かのものになります。

南庭園

東に大きな庭園が見えます。南庭園です。






築山と池の調和が見事です。

南庭園 西側

南庭園 東側
方丈

方丈内部

書院

展示されている「論語」

北庭園

方丈

庭園の前にある大きな茅葺の大きな屋根の建物が方丈です。
ここで講義や行事が行われました。

この右の庫裏から、内部に入ることができます。











書院です。










座敷の内部では、「論語」の書物などが展示されています。









外の北庭園を眺めました。

石畳の道

足利学校の入徳門まで戻り、右折し、石畳の道を歩き、
ばん阿寺へ向かいます。



   >> 足利まちなか歩き ばん阿寺へ続く。

ばん阿寺が見えます。
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