大月御嶽山 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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大月御嶽山 地図へ

足利の市街地の東の大月地区にあしかがハーヴェストプレイスがあります。ここは、元三洋電機(株)の足利事業所跡です。
その背後には、大坊山、そして大小山に連なる尾根があります。

今回は、そのひとつ、大月御嶽山を歩きます。管理人も初めて足を踏み入れたのですが、そこここに古の人々の信仰・生活をかいま見ることができました。標高 180m(取材日:2010.1/23 土。2011.10/18追加)

足利市街から、東山トンネル通りを東に進み、あしかがハーヴェストプレイスを目指します。
プレイスの駐車場にはいる、交差点を左折し、左の長途路川に沿い北上し、次の交差点を右に折れます。この道は、深井製作所へと行く道ですが、上りの坂道になる手前の十字路を右折し、道なりに走ると、大月集会所とパターゴルフ場があります。
その左手にあるのが威怒(いぬい)神社です。
この神社、もしくは集会所の駐車場にクルマを停めさせていただきます。


威怒(いぬい)神社

クルマを停めた左の石段の上に神社があります。威怒神社です。

聞きなれない名前ですが、祭神は武甕槌命(たけみかづちのみこと)という古事記や日本書記に登場する刀、雷の神様だそうです。
別名 鹿島神。

威怒神社
石灯篭と屋敷の掘割

塀沿いに進む

石灯篭と掘割

神社から、山裾の方向を見ると、
立派な屋敷の掘割と大きな石灯篭が見えます。





この塀に沿った左の道を進み、途中、道は右に折れると、
5分ほどで山への登り道となります。

山道

作業道のように広い山道を登って行きます。







明るい冬枯れの道で心地よい。

広い山道

明るい冬枯れの道

御嶽山神社

右側は、瓦もはがれている

背後を見ると崩れかかっている

大月御嶽山神社

御嶽山神社

登り口から10分ほど登ると、小さな御嶽山神社があります。






正面から見ると判らないのですが、背後に廻ると、屋根は崩れかけ、内部は吹きさらし状態で、さらに眼を凝らせば、祠の右の柱には斜めに支えの木が立てかけてあります。
台風にでも直撃されたら、一気に崩壊でしょう。





そういえば、かつて崩壊寸前であった鳩の峰の祠の直前といった状態です。
いまはもう無くなってしまいましたが・・・
なんとか保存できないものでしょうか。

 

 

 

2010年震災後、訪れたところ、崩壊していました。
こんなふうに里山の神社は、次々に消えてゆくのでしょうね。(2011.10/18追加)


石灯篭、石仏群

神社の右から延びる山道を登ります。明るい山道が続きます。






ここから、石灯篭や石仏のオンパレードです。








建造年を見ると、弘化とか嘉永といった文字が読み取れます。
1800年半ばころ、すなわち徳川幕府のころのものです。
江戸時代から、信仰されていたことがわかります。

石灯篭などの石造物が現れる

嘉永年間に建立の石灯篭

次々に石灯篭が・・

石仏も・・・

剣が描かれています。

またまた石仏
御嶽山奥の院

御嶽山神社奥の宮

神社から、そんな信仰を強く感じる道を登り、
5〜6分で石垣の上に石祠が祀られた奥の宮へ到着します。

御嶽山頂へ

奥の宮の背後から続く御嶽山山頂を目指します。
相変わらず明るい山道です。

明るい登山道

岩場から、足利の展望

途中、木立のない岩場にさしかかります。

南西側の展望が一気に開けます。
直下にあしかがハーヴェストプレイス、その先に助戸東山、そして織姫山、両崖山、大岩山、といった足利の山々が指呼の距離に展望できます。


          あしかがハーヴェストプレイス  助戸東山  織姫山 両崖山 大岩山   
                    ↓         ↓     ↓     ↓    ↓   
御嶽山から、足利の西の山々の展望

御嶽山山頂

奥の宮から、10分ほどで御嶽山山頂です。
木立に囲まれていますが、展望はあります。





帰路は、歩いてきた道を戻りますが、道はさらに延びています。
この道は、大坊山ハイキングコースのあわぎ山のとなりの大月山の北の道標のところへとつながっています。

威怒神社から、往復一時間ほどで登れ、展望を始めとし、石造物群も多くあり、楽しめる山登りができます。

御嶽山頂

北から見た大月御嶽山
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