塩坂峠 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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塩坂峠 地図へ

塩坂峠は、足利の樺崎地区から佐野の寺久保地区へ越える峠です。
おそらく古人は、頻繁に往来していたのではないでしょうか。そんな古人の息遣いを感じられる趣きのある古道です。

関東ふれあいの道「マンサクの花咲く道」ですので、早春がベストの季節かと思います。
塩坂峠から北へは山王山寺久保山へ、南へは鳩の峰を経由して越床峠へと道が続いています。
塩坂峠 標高 250m(取材日:2011.6/16 木)

足利市街から、国道293号を佐野方面に向かい、越床トンネルの手前を左折し、樺崎八幡宮に向かいます。
八幡宮の駐車場にクルマをおいて、スタートです。

(2013.2/21 
マンサク公園のマンサクの花を追加。)



樺崎八幡宮駐車場入口

駐車場の前、田んぼの中の車道を北に向かって歩き始めます。

ところどころに関東ふれあいの道の道標が立ち、
行く先を導いてくれます。

樺崎八幡宮駐車場から
ふれあいの道 石灯篭

無量寺

ふれあいの道の石灯篭

小川沿いの道をしばらく歩くと、左の人家の入口に、
ふれあいの道の石灯篭が立っており、
また、「右 無量寺」の案内があります。




案内の指し示す、東の山裾にある同寺は、
北郷観光協会によると、竹の寺と呼ばれています。
帰りに時間があれば、立ち寄ってもよいでしょう。

北関東自動車道の高架

眼の前に北関東自動車道の高架が現れ、
その下をくぐってゆきます。

塩坂峠は、北関東自動車道の開通により、
塩坂トンネルができ、
付近の景観もずいぶんと変わりました。

北関東自動車道の高架
砂利道に入る

石灯篭とアジサイ

ふれあいの道の石灯篭

車道から右に細い砂利道があり、その入り口に道標、
少し先にさきほどのものと同じ形状の石灯篭が見えます。






石灯篭の下には、季節がらアジサイが咲いていまいした。

北関東自動車道に沿って

砂利道を通り抜けると、
北関東自動車道沿いの舗装路に飛び出します。
以前は、そのまま狭い砂利道が登山口まで続いていたのですが、
すっかり変わってしまいました。

北関東自動車道沿いの道へ
北関東自動車道の高架

塩坂トンネル

北関東自動車道の高架

ここで、また高架をくぐります。







眼の前に自動車道のトンネルが見えるのですが、
右の砂利道に入ってゆきます。

マンサク公園

しばらく山道に続きそうな砂利道を歩くと、
右に鳥除けのネットで覆われた畑があり、
その先に小さな公園があります。




テーブルとベンチがおかれて、
周りにマンサクの木が植えられています。
早春の時期には、マンサクの花が咲きます。







梅雨の、この時期は、アジサイとアザミです。



     

     


2月下旬、マンサクの時期に訪れてみました。ちょうど満開。
このマンサク公園には、橙と赤のマンサクが植えられています。
ふつうは、黄色。(2013.2/21)

マンサク公園

マンサクの花咲く道 案内板

アザミ

マンサクの花

赤いマンサク

マンサクと登山口

登山口

公園の先は山道となり、その入り口に同じく石灯篭が立ちます。
ここから、塩坂峠へ登ってゆきます。

石柱の道標

杉木立の中、山道が二手に分かれる場所に
「 左 赤見道、右 山道」と記された旧い石柱が立っています。。

左の山に向かって、登る道をたどります。

道標
道標

つづら折りの道と道標

峠までは、つづら折りの道が続きます。
しかし、100mごとに北郷観光協会が立てた道標が
導いてくれます。
1000mから100mまで続きますので、
峠までの目安になるでしょうか。

古の人も頻繁に往来した道であることに
思いを馳せることができる道です。

塩坂峠

山道を登ること20分ほどで塩坂峠に着きます。
木立の中ですが、ベンチがふたつ並んでおり、
なんとなく心安らぐ峠です。





昔、石祠が立っていたと思しき台座も残ります。
その背後に続く尾根道を行くと山王山寺久保山へと続きます。








また佐野へ下る道の途中から右手に尾根を行けば、鳩の峰です。

小休止して、佐野へ向かいます

塩坂峠

石祠台座と山王山への尾根道

佐野への道と鳩の峰への尾根道
塩の井戸への登り

塩の井戸

塩の井戸

1、2分歩くと右に登る道があり、
少し山に登ったところに塩の井戸があります。





ここは、弘法大師が訪れたときに、
この地に湧き出る水を飲んだら、
塩辛かったので、塩の井戸、
そして塩坂峠と名付けたと云い伝えられます。

井戸の周りにマンサクの木がありますが、
近年咲いているのは見たことがありません。

下りの道

塩の井戸からは、普通の山道のような道を15分ほど下ると、
重機の音が聞こえてきました。何か造成しているようです。

下り
石柱の道標

北関東自動車道を越える

北関東自動車道を越える

造成地の片隅に道標と石柱が立っていました。
「左 足利道、右 山道」。

足利側にあった石柱と対象となるのでしょう。
石柱の示す「山道」は、いったいどこを示しているのでしょう。



ともあれ、新しく造成された道は、北関東自動車道の上を越え、
熊野神社へと続きます。

熊野神社

かつては、山深く、人も殆ど訪れない場所にあった熊野神社も、
今は眼の前の北関東自動車道をクルマが頻繁に往来しています。

きっと神様も驚いているでしょう。
























境内には、ふるさと佐野100選の「抱っこスギ」があります。
杉の木がイヌシデを抱きかかえるように生えていることから、
その名前がつけられたようです。






この先、砂利道を歩いてゆくと、
出流原弁天池からの車道に合流します。

塩坂峠を足利から、佐野へ越えてみました。
帰りは、来た道を戻らなければなりません。
周回コースでない道は、つらい!

熊野神社

神社の前をクルマが・・

北関東自動車道ができる前は・・

抱っこスギ

寺久保からの登山口
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