名草巨石群〜藤坂峠 - わたらせからの風 足利近辺の山々
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名草巨石群〜藤坂峠 地図へ

足利の背骨のような、「関東ふれあいのみち やまなみのみち」である織姫山から、大岩山行道山馬打峠、藤坂峠を越え、
名草巨石群までのハイキングコース。周回コースではないので、往路復路の交通手段を考えておかないといけません。ちなみに行道山までは、足利市のバスで街中からアクセスが可能です。問題は、その北の行道山から、名草巨石群までです。

今回は、藤坂峠にクルマを置き、積んでいった折り畳み自転車で名草巨石群まで走り、歩きだしました。 (取材日:2011.10/10 月)

足利市街から、北部の名草方面に向かい、名草巨石群の手前で左折し、藤坂峠を目指します。ハイキングコースは、ここでいったん道路に飛び出します。
峠の下山口近くの路肩にクルマを停め、積んでいった自転車で、坂を一気に下ってゆきます。
途中左折して藤坂峠へ向かった場所を左折し、名草巨石群を目指します。下りから上りになると自転車はつらい!!
名草弁財天の入口の朱の鳥居のそばに自転車を停め、スタートです。



名草弁財天入口

ここには、10台くらい停められる駐車場があります。
そばには、釣り堀や休憩所があり、体育の日の休日ということもあり、駐車場はクルマで埋まっています。

朱の鳥居の先に、深山幽谷の山中に入ってゆくように坂が延びています。

名草弁財天

荻原枯石句碑

沢

荻原枯石句碑

5分ほど歩くと、左手に比較的新しい句碑が立っています。
足利在住の荻原枯石、あや子の競詠の句碑です。

「百千鳥 エジプトの文字の詩(うた) あれは」 枯石
「囀(さえずり)や ほどくすべなき 藤の蔓」 あや子

右の道路わきには、清々しい沢水が流れています。

ハイキングコース入口

そのすぐ先に左手に山道が現れます。
ここからハイキングコースが始まります。





まずは、やり過ごして、弁財天、巨石群まで行きます。
さらにその先に舗装路が造られています。
これも前述のコースと合流します。

ハイキングコース入口

舗装路

名草巨石群案内板

「名草巨石群」案内板

さらに5分ほどで名草巨石群の案内板が立ち、石段が始まります。
名草巨石群は、弁財天(厳島神社)奥の弁天沢にあり、
花崗岩が節理に沿って玉ねぎ状に水に洗われ風化し、球状になり、
累積した、云々と記されています。

「名草弁天」案内板

その奥に今度は、「名草弁財天」の案内板です。

弘仁年間(810〜824)、弘法大師空海が、水源農耕の守護として弁財天を祀ったのが始まり。
白い大蛇の道案内で水の流れる岩の前で、弘法大師は経文を唱え弁財天を勧請し、祠を建てた、といわれます。
その後、明治の神仏分離令で厳島神社となりました。
ここは、「足利七福神」のひとつです。
しかし、弁財天は、西宮町に明石弁天があり、そちらを巡るのがカンタン。

名草弁財天案内板

石の鳥居

弁慶の割石

弁慶の割石

石の鳥居をくぐると、「弁慶の割石」と呼ばれる岩があります。







弁慶が岩の上に上がり、手にした錫杖で割ったそうです。
岩の真ん中に上から下へと一条の亀裂が入っています。

胎内くぐり

その奥には、大岩が重なりあい、
その岩の間をくぐれるようになっている
「胎内くぐり」があります。

     

胎内くぐり 胎内くぐり

厳島神社

岩にかかる橋

赤雪山への道

石割り楓

厳島神社社殿

右手の高さ2メートルくらいの大きな岩の上に社殿が鎮座しています。行道山浄因寺の清心亭ともども凄い風景です。





さらに左の大岩へと朱の橋がかかっています。
岩にかかる階段で社殿にあがり、橋を渡ってみます。









その先に山道が延びており、
少し登ると石割り楓等もあり、
かつてここを歩き長石林道へ出て、 赤雪山を歩きました。
松田川ダムの完成で新しい登山道ができる前、
十数年前の山歩きを始めたころのことです。
赤雪山は、なかなか遠い山でした。





再びハイキングコース入口

巨石群の見物に30分ほどかかったでしょうか。
往路を戻り、ハイキングコースに入ってゆきます。
たぶん、手前にあった舗装路を歩いていったほうがラクかとも思いましたが、基本コースを歩きました。




「行道山浄因寺 8.3km」の道標が立っています。

ハイキングコース入口

道標

杉林

杉林

杉木立の薄暗い道を登ってゆきます。

舗装路と合流

7、8分登ってゆくと、舗装路と合流します。
ここから、丸太の階段です。
そして石段、また丸太の階段と続きます。
このコースは、丸太の階段が多い。

舗装路と合流

尾根へ

松田へ

コースは続く

尾根道

20分ほど急な坂道を登って、ようやく尾根道にたどり着きます。テーブルとベンチがあります。






右に松田の湯の沢へ下る道。今度歩いてみましょう。









左の尾根がハイキングコースです。
「行道山浄因寺 7.7km」の道標が立っています。

ハイキングコース案内板

数分歩くと、
またベンチと「関東ふれあいのみち やまなみのみち」の
案内板が立っています。
木立の中ですが、標高460mのピークです。

関東ふれあいのみち案内板

関東ふれあいのみち案内板

展望の道へと

萩の花

展望のベンチ

展望の道

数分で視界の開いた道となり、快適です。







10月体育の日、まだ萩の花が残っていました。









ベンチもあり、しばし展望を楽しみ、休憩です。
彦間浅間山名草山
遠方の三角錐の山は、山王山でしょうか。
下には、名草からの道と集落が見えます。

展望
    彦間浅間山 名草山        山王山

丸太階段の下り

またまた丸太の階段です。今度は、急な下り。






10分ほどでベンチとテーブル。










さらに数分で、またベンチとテーブル。
ありがたいのですが、ベンチ街道とでも呼びたくなる風情です。

丸太階段の下り

ベンチ

ベンチ

関東ふれあいの道石標

峠への下り

関東ふれあいのみち石標

「行道山浄因寺 6.5km」の道標のそばに関東ふれあいのみちの石標が立っています。





さあ、最後の丸太の階段です。峠を走るクルマの音も聞こえてきます。

藤坂峠下山口

10分ほどで藤坂峠の下山口、舗装路に飛び出します。







「行道山浄因寺 6.2km」の道標が立っています。
ハイキングコースの入口から
2.1km歩いたことになります。

藤坂峠下山口

道標

藤坂峠開通碑

馬打峠への登山口

藤坂峠開通碑

舗装路を左に下り、クルマの駐車地に向かう途中、
藤坂峠開通碑が立っています。

藤坂峠は、東の名草と西の松田を結ぶ峠で、名前の由来は富士山のような傾斜であることから、峠に藤の花が咲くことから、等々。
石碑の背面には、「幅員狭隘屈曲甚だしく且つ勾配急にしてこれが改修は関係地域に於ける父祖伝来の願望であつた。感喜交々町邑に響き峰にこだます。」
開通の経緯と往時のようすを生き生きと伝える名文です。
ちなみに昭和44年の開通です。

「関東ふれあいのみち やまなみのみち」の南の見どころは、織姫山、大岩山、行道山ですが、北の見どころが名草巨石群です。
名草巨石群から、藤坂峠までは、約1時間の短い行程です。草

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