道祖神と出会う - 渡良瀬川篇 その2 - わたらせからの風 近隣の山々
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道祖神と出会う - 渡良瀬川篇 その2 地図へ

マップ道祖神 渡良瀬川流域2
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前回に引き続き、渡良瀬川の南側の太田市、大泉町、館林市に散在する道祖神を訪ねます。
しかし、この近辺に道祖神は、極めて少ないので、クルマを利用して、巡ります。

まず、国道50号を西に、八王子山稜を見ながら藪塚町を通り抜け、太田市大原町へ向かいます。
このあたりは、かつての新田町も含め、市町村合併で町の名前が変わってしまい、わかりにくい・・・。(取材日:2010.11/16 火)


太田市大原町下西の道祖神

藪塚駅の西の交差点で左折し、藪塚本町中学校を右にみて、
その先の交差点を北上した左側に大原寺があります。





道路から参道が寺の本堂まで続いており、
参道の両側に石仏が並んでいます。






その右の奥に双体道祖神(建立不明)が立っています。
男神は盃、女神は徳利を持っていますが、
石の真ん中に割れ目が入っており、補修したのか、白いセメントが包帯のようになっています。
ちょっと痛々しい感じです。

大原寺

参道の石仏群

太田市大原町の道祖神
双体道祖神の石柱

太田市新田木崎町の道祖神

太田市新田木崎町の道祖神

大原寺の前の道路を南下し、
新田嘉弥町の交差点を左折し、
さらにその先を南下し、
JAの近くの個人宅にある双体道祖神を目指します。

新しい住宅街の地区に入り、大きな門構えのお宅の門前に「双体道祖神」の石柱が立っています。



塀の中の築山に比較的小さな双体道祖神(文政5年建立)が見えます。男神は正装、女神は御高祖頭巾、ふたりとも酒器を持っています。

そばに白い案内板も立っているのが見えますが、門扉が閉まっており、遠くから眺めるだけです。
比較的保存状態もよく、もう少し近くで見てみたいと思う出来でした。

太田市宝泉町の道祖神

新田町のジョイフル本田のある県道2号線に出て、反町薬師の前を南下し、国道354号まで出ます。
このあたりは、「新田氏 挙兵のみち」でも歩いています。

そこから、太田方面に向かい、
下田島交差点近くにある日吉神社を目指します。

手元にある資料では、交差点の北側に神社があると記されているので、農道の路肩にクルマを止め、神社を探しますが、見つかりません。そばにいた地元の方に尋ねると、交差点の南側なのだそうです。歩いてゆきます。今回唯一の歩きです。といっても数分。

道路から、西に入る路地の先に日吉神社はありました。
神社本殿の左後ろの富士浅間大神の石碑がある築山の下に
小さな双体道祖神(建立不明)があります。
破損が激しく男神と女神がいることくらいしか、わからない状態でした。

築山には、「登山大願成就」と書かれた石碑もあり、
富士講がこの地域でも行われていたことがわかります。

日吉神社

富士浅間大神

太田市宝泉町の道祖神
長良神社



大泉町古氷の道祖神

大泉町古氷の道祖神

国道354号を大泉町に向かいます。
古氷の交差点を北に入ると、古氷公民館があり、その敷地内に長良神社があります。



社殿の左手に文字道祖神(明治34年建立)があります。

家込みのないところにあり、神社の上には大きな青空が拡がって見えます。

館林市下早川田町の道祖神

国道354号をさらに東に進み、館林市街を北に抜け、
渡良瀬大橋手前の足次北の交差点のひとつ先の交差点を左折し、
土手に近づくと、月ヶ島牧場の先に神明宮があります。
渡良瀬川の土手は、すぐ目の前です。




境内の右側に文字道祖神(享保18年建立)があります。
並んでいる石碑は、みんな左右に傾いています。

渡良瀬川の土手に立ってみました。かつて渡良瀬川踏破で歩いた場所です。その折は、この神社を見過ごしていたようです。

北には、大小山を手前に足利の山々、右に眼を移せば唐沢山大平山、かなたに赤城山袈裟丸山が見えました。
そして、頭上いっぱいの青空が拡がります。

   青くあおく 突き抜ける空 一点の曇りなし
   青くあおく 秋空風なし 曇りなし


前回と今回で渡良瀬川流域に沿って、道祖神を訪ねてみました。
過去に長野の安曇野、群馬の榛名山麓、中之条、栃木の粟野の道祖神は、訪ねて歩いたことがあります。
今回、ひさしぶりの、そして何十年ぶりの道祖神探訪でした。

渡良瀬川畔の神明宮

並ぶ石祠群

館林市下早川田町の道祖神
赤城山  袈裟丸山  足利の山々 大小山          唐沢山            大平山
渡良瀬大橋から山々を見る
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