地蔵岳 - わたらせからの風 みどり近辺の山々
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地蔵岳マップ
>> 図をクリックすると拡大表示します。
赤城の外輪山の中では、南方向の関東平野から見た場合、その広い山頂と林立するアンテナ群で目立った存在です。

かつては、ロープウェイもかかり、山腹にスキー場もあったりして、本当に赤城の代名詞といった山です。
時代とともに変わり行く姿を見ると一抹の寂寥感もありますが、自然に戻ったということですので、よしとしましょう。
    >> 昔の地蔵岳のようすは、こちらのサイトから。

ロープウェイのない今でも比較的簡単に登れる良い山です。標高 1674m(取材日:2010.8/7 土)

実は、一昨日、鈴ヶ岳へ登り、今日は、地蔵岳五輪尾根を登る予定でいます。
地蔵岳は、いくつか登山ルートがあるのですが、今回は最もラクな八丁峠から登ります。

鳥居峠の手前を右折し、小沼方面に向かいます。
小沼の駐車場の数百メートル先に左手に数台止められる空き地があり、道路の反対側が登山口ですが、そちら側にもクルマを停められます。
今回は、友人と一緒ですので、青いFitで来ました。

2013年、梅雨明け後の連日の猛暑ですが、赤城山は20℃少々。
山登りをしなければ涼しいかな。

地蔵岳は、近年は八丁峠からのルートが気持ちよく登れるので、多くのひとに使われています。しかし、地蔵岳の北側の小さな高みである高天原を経由して地蔵岳へ登ります。石ころだらけの登山道は、辟易ですが、高天原の爽快さに捨てがたい魅力があります。
高天原 標高 1,623m、地蔵岳 標高 1,674m(取材日:2013.7/9 火) New


 【八丁峠ルート】

八丁峠駐車場

道路左手の駐車場にクルマを置きます。
先着のクルマがとんでもない置き方をしていました。

どうも最近は、若いひとの行動よりも年配者の思慮のない行動が目についてしかたありません。もっとも、このクルマの持ち主が年配者か否かはわかりませんが・・

八丁峠駐車場
登山口

地蔵岳山頂のアンテナ群が見える

登山口

道路を渡ると、道標も立っています。

その先に空き地があり、そこにもクルマは停められます。
数台のクルマがありました。休日にしては、少々少ないようです。
この日は、赤城夏まつりの日でもあったので、
それも影響しているのでしょうか。


見上げると、地蔵岳山頂のアンテナ群が見えます。

登山道

ここからは、木の階段をしばらく登ります。
しかし、笹原に敷かれた階段で、周りを遮る木立もないので、
爽快感があります。





また、途中から、木道になったりします。

木の階段

木道
潅木の道

明るい木道

潅木の道

笹道を10分ほど登ると、
潅木の道に代わりますが、
それもいっとき、また明るい山道になります。






8月初旬という季節柄、
紫のノアザミ、ピンクのハクサンフウロ、
白いウスユキソウが咲いていました。

ノアザミ ハクサンフウロ ウスユキソウ

地蔵岳山頂

登り始めて30分ほどで、広い地蔵岳山頂に到着です。
テレビ局のアンテナが林立しています。

赤城山の主峰である黒檜山、駒ヶ岳は雲に隠れていました。
大沼もうっすらとしか見えませんでした。

広い山頂の岩場を、長七郎山、小沼を眺めて歩きます。
長七郎山の右に、山並みが大きくへこんだ場所があります。
銚子の伽藍です。特長的な景色を作っています。

足元の岩場に紫のコバギボウシを見つけました。

8月ももう少し日が過ぎ、後半になると、マツムシソウやアキノキリンソウの季節になるのでしょう。

帰りの道でシシウドも眼につきました。
登りのときは、そちらに賢明で気がつかなかった。

いつもながらの地蔵岳で満足満足の山歩きです。

地蔵岳山頂のアンテナ群

地蔵岳山頂

地蔵岳から黒檜山展望
黒檜山 駒ヶ岳 大沼

霞んでいる大沼 長七郎山と小沼 銚子の伽藍

コバギボウシ シシウド
【高天原ルート】

スキー場前の駐車場

大沼の湖畔の地蔵岳のスキー場前の駐車場にクルマを停めます。

ここは、筆者が小さな娘たちを連れてスキーに訪れた際の駐車場です。 遥か20年も前のことになりますが、駐車場は、昔と変わっていません。しかし、当時稼働していたロープウェイもリフトも今はもうありません。

平日ということもあり、クルマは、2台ほどしかありません。
それも駐車場横から大洞へ向かう道路を工事している関係者のクルマのようです。

スキー場前駐車場

道路反対側の登山口

登山口の道標

木立、笹の道

登山口

ここからの登山口は、駐車場と道路を隔てた反対側にあります。
クルマで通過すると、
木々や藪に覆われているので見落としがちですが、
駐車場からは、確認できます。一応道標も立っています。



登山口は、小さな石垣があり、そこから、入ってゆきます。








しばらくは、木立に囲まれ、笹に覆われた、
暗い石ころだらけの道です。なかなか歩きにくい!
広場へ

25分ほど、そんな鬱陶しい道を我慢して登ると、
ようやくホッとできる明るい場所に出ます。
赤城山まで来て、安蘇地域の山々のような藪の中、沢の中では、
悔しいですからね。梅雨明け後の青空は気持ちがよい。



ここで、右から赤城自然の家からのルートが合流します。
地蔵岳へは、直進。またまた木立の中の道へ入ります。







もうトンボがいます。

ちょっとした広場

赤城自然の家からのルートを合せる

アキアカネ

尾根道へ

黒檜山、駒ヶ岳

覚満淵、鳥居峠

尾根道

しかし、数分で足元は笹の尾根道となり、
左手に展望が開けます。





正面に赤城の主峰である黒檜山、右隣りに駒ヶ岳









その右には、覚満淵鳥居峠
いやー、まさに赤城山に帰って来たという感じです。
この光景も何度眼にしたことか・・・
高天原

そして、明るい高みに到達します。
登山口から、50分くらいでしょうか。高天原です。

眼の前には、アンテナが林立する地蔵岳山頂が見えますが、
ここはいかにも山頂といった感じで心地良い。
地蔵岳は、やたら山頂が広く、山頂に到達した、といった感じがしませんが、こちらは山頂といった感がします。

高天原

木立の中へ

地蔵岳山頂への道

ウマノアシガタ

地蔵岳山頂への道

またまた木立に入りますが、
ほんの数分で地蔵岳山頂への石ころだらけの道へ出ますが、
もうここは山頂の一部のようなものです。
このあたりにロープウェイの山頂駅がありました。













足元の岩の隙間に、
小さな黄色のウマノアシガタが咲いていました。

地蔵岳山頂

石積みの中に一等三角点のある地蔵岳山頂へ到達です。
管理人が、初めて地蔵岳に登ったのは、中学一年の遠足でした。
山頂は霧に覆われ何も見えず、
それなりに広い茶屋のような土産物屋のような建物があり、
そこに入ったような記憶があります。半世紀の時の流れで形あるものは、大きく変わってしまいますね。残念なような気もします。

山頂からは、当然眼下に大沼も見下ろせて、
モータボートがエンジン音を響かせ、
湖上に白い航跡を作っています。
一方、管理人の居る山頂には、誰もいません。
またまた山頂ひとり占めです。昨年の鍋割山に続いて、ラッキー!
黒檜山の左の彼方に武尊山。



さらにその奥の雪が残る峰々は谷川連峰、
二つのコブのある山頂は尾瀬の燧ヶ岳でしょうか。

山頂に岩陰には、
こちらも小さな紫色のヤマタツナミソウをいくつか見ることができました。花は、これからですね。しかし、山頂は、トンボ(アキアカネ?)が乱舞していました。早過ぎ!!

地蔵岳は、何度訪れたことでしょう。
でも、今年はもう少し花が咲いているころに再訪しましょうか・・・。

      ヤマタツナミソウ

地蔵岳山頂

大沼

谷川連峰

尾瀬燧ヶ岳

地蔵岳からの展望
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