日光脇往還 館林〜佐野 - わたらせからの風 近隣の山々
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日光脇往還 館林〜佐野 地図

日光脇往還 館林〜佐野
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日光脇往還マップ
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各地から徳川家康の眠る東照宮のある日光へ通じる道は、
日光街道、日光例幣使街道、壬生通り等、数多く存在します。
 
過去に、日光例幣使街道日光裏街道は、この冬のロングウォークでも歩きました。

今回歩く日光脇往還は、千人同心日光道とも呼ばれ、江戸時代に八王子千人同心が日光勤番のために整備した、八王子から日光へ至る40里(約160km)の脇往還の街道です。

中山道から鴻巣宿で分かれ、映画「のぼうの城」で有名な忍城下を通り、利根川を越え、館林城下を抜け、佐野天明宿で日光例幣使街道へ合流します。

館林道とも呼ばれ、館林藩の初代藩主である榊原康政により整備されたといいます。

今回歩くルートも県道沿い、東武線沿いと、エスケープルートも多い、歩きやすいルートです。
距離 10.6km、標高差 14m、所要時間 2.5時間(取材日:2017. 1/28 土)

自宅からは、東武伊勢崎線で館林まで移動し、
昨年のゴールだった館林駅がスタートとなります。
今回もナビとして、タブレットNexus7、愛用のGPS内蔵カメラCASIO EX-H20G、そしてNIKON S9700のGPS 3台を持参です。


館林駅

自宅を8時ころ出て、9時前に館林駅に到着し、
各ナビの設定と歩きだす準備をします。

昨年は、北風の中を歩きましたが、きょうは穏やかです。
良かった!

館林駅前広場では、冬のイルミネーションの片づけをしていました。早く春が来るといいですね。

館林駅

竜の井

毛塚記念館

竜の井

さて、館林の大通りである県道2号に出るのですが、
駅前に案内のでている歴史の小経を通ってゆきました。

歩いてすぐ、覆い屋のある井戸 竜の井があります。
こちらは、近隣「館林まちなか歩き」でも立ち寄っていますね。

さらに毛塚記念館。こちらも再訪。

県道2号へ

まちなかの裏通りにある小さな紺屋町公園を通過し、
広い通りの県道2号へ出ます。

紺屋町公園

県道2号へ

本町2丁目交差点

太陽の里公園

道路元標

道路元標

本町2丁目交差点の東の角に小さな太陽の里公園があり、
その片隅に館林の道路元標があります。
公園の片隅、植え込みの陰です。
ここまで駅から10分。

琴平神社

さらに5分ほど歩き、館林郵便局を過ぎた右手に、
小さな石鳥居のある琴平神社があります。




境内の隅、舗道沿いに、珍しい形をした自然石の馬頭観音。

琴平神社

馬頭観音

県道7号へ

東武佐野線の踏切

県道7号高架の下にカルピス工場

県道7号へ合流

街の中心部から離れ、
次第にクルマの数が減ってきたように思えます。

東武佐野線の渡瀬駅に向かう道の分岐を右に進みます。



渡瀬駅を過ぎた辺りのところで、同線の踏切を渡ります。
すると、右側に平行して走る高架の県道7号が迫ってきます。








その高架の下に赤い屋根のカルピスの工場が見えます。

渡良瀬大橋

館林駅をスタートして50分強で、
県道7号に出て、さらに北へ進むと、
渡良瀬川にかかる渡良瀬大橋への上り坂が見えてきます。




手前の左側に見慣れたスーパーとりせんの看板がかかる建物があります。ここが館林拠点のスーパーとりせんの本社と配送センターです。

このあたりで以前道祖神を探したことがありました。
そうです、近隣「道祖神と出会う 渡良瀬川編 その2」の下早川田の道祖神です。足次町北の交差点を西に入っったところでした。



緩やかに長い渡良瀬大橋へのアプローチ、
風が吹いていると容易でないのですが、きょうはラクです。

この土手も過去の冬のロングウォーク足利「渡良瀬川 足利〜藤岡」で左から右へ(西から東へ)歩いています。




その土手を過ぎ、橋を進みます。








橋の途中から、北に雪を冠った山々が望めました。
左から、赤城山








大小山とその背後に袈裟丸山。大小山と袈裟丸山がすぐ隣同志のように見えました。ホントは遠いのですが・・・








そして、日光白根山、男体山、女峰山。
下には、渡良瀬川が流れています。良い景色です。

     渡良瀬川

県道7号へ合流

とりせん本社

渡良瀬大橋へのアプローチ

渡良瀬大橋

赤城山

大小山と袈裟丸山

日光白根山

男体山、女峰山

渡良瀬大橋から、北の山々の展望
渡良瀬大橋から北の山々の展望
   

土手から雲龍寺

雲龍寺山門

雲龍寺本堂

救現堂と田中正造墓

救現堂

田中正造墓

田中正造終焉之地石碑

救現堂改修碑

雲龍寺

渡良瀬大橋を渡り切った土手の左手の森の片隅に
雲龍寺が見えます。
こちらも、近隣「渡良瀬遊水池」の中で田中正造の墓を巡った際に訪れています。せっかくなので、参拝してゆきます。













山門を入ると、正面に本堂。









本堂の左に朱色の社 救現堂。


















その左の五輪塔のような墓が田中正造の墓です。
さらに田中正造翁終焉之地石碑、救現堂改修記念碑。


















後者に刻まれている言葉は、正造自筆の
毒流すわるさ止めずば我やまず
          渡良瀬利根に地を流すとも

 

 

   

椿田稲荷神社

土手の道を県道まで戻り、歩きだすと、
左に朱の鳥居が固まって見えます。椿田稲荷神社です。





渡良瀬大橋からの下り坂から、
境内へ下る坂に折り重なるようにあるいくつかの朱の鳥居をくぐり、さらに朱の幟の先に本殿があります。
社殿はさして大きいとも思えないものですが、社殿の左に社務所やお札の授け所があり、初詣には賑わうのでしょうか。
社殿の側面には、寄付金額を記載した木札が一面に打ちつけられています。












境内には、あの狐の瀬戸物の置物がズラリ。

椿田稲荷神社へ

朱の鳥居をくぐる

朱の幟をくぐる

狐の置物

   

大平山、みかも山

国道50号を示す標識

国道50号の高架

国道50号

道路を進むと、北の彼方に山々が見えます。
大平山みかも山でしょうか。





国道50号を示す青い標識。ようやく、国道50号まで来ました。
館林駅から、1時間27分です。








高架の下をくぐって国道50号を越えます。

   

田島駅

右に東武佐野線の線路が道路に沿って走っています。
道路に沿って、小さな田島駅。トイレを借りました。





この先のケーズデンキのある分岐で県道7号を離れ、
佐野市内へ向かいます。







いつも小山方面に向かう際にクルマで走っている県道270号、秋山川を越え、佐野市内へ向かいます。

田島駅

ケーズデンキを右へ

目の前に県道270号

秋山川を越える

   

まちなかへ

空き地の先に鹿島神社

鹿島神社

三峯神社、庚申塔

鹿島神社








次の目的地は、佐野厄除け大師として有名な惣宗寺ですが、
向かう途中、同寺の裏手にあたるのでしょうか、
神社があり、空き地を通り抜けて寄ってみます。







鹿島神社でした。









隣には、三峯神社とおむすび型の自然石の庚申塔。
いずれにも注連縄が巻かれています。

ここから、惣宗寺の墓地が見られるので入れるかと思ったのですが、塀に囲まれていてNG。しかたなく、道路に戻り、正面の山門から、惣宗寺へ向かいます。
   
国宗寺(佐野厄除け大師)

惣宗寺に近づくと、
1月ももう終わりというのに参拝客が多い!
道路向かいの佐野市観光物産館には大型観光バスもいます。




境内に入ってひとが多く、当然露天商も多くでています。
盛っている感じがしました。

こちらも、近隣「館林まちなか歩き」でも立ち寄っていますね。

惣宗寺門前

惣宗寺

惣宗寺本堂

   

佐野商工会議所

県道67号へ

佐野商工会議所

惣宗寺をあとにし、通りを東に向かいます。






佐野商工会議所を過ぎ、
北に進み、県道67号桐生岩舟線に出ます。

   

佐野市役所







新しくなった佐野市役所の手前の舗道の隅に道路元標。
こちらは、大正11年。








市役所の駐車場には、
大きなオブジェ「記憶としての構造」(吉本義人)が
ランドマークのように建っています。

佐野市役所

道路元標

モニュメント

   

佐野駅

佐野駅

佐野市役所から、ゴールの佐野駅はすぐです。
今回は、約2時間30分の行程でした。

昨年来の宿題となっていた日光脇往還の続きである
館林から佐野まで歩きました。
旧街道の趣きがあまりなく、いまひとつだったでしょうか?

しかし、過去の冬のロングウォークで歩いたさまざまなところを通過し、懐かしさを感じる歩きでした。
   
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